データキュレーターの役割を“研究によって生み出されるデータから有用なデータを選択し,第三者が再利用できるようにFAIRデータ(見つけられる,アクセスできる,相互運用できる,再利用できるデータ)として流通させ,長期にわたって管理・保存すること”と定義して,研究データ管理サービスやデータライブラリアンとの関係を整理した。また,大学・研究図書館協会の『研究データのキュレーション』に基づいて,データキュレーションのライフサイクルに沿って実務の内容を示した。さらに,日本の現状をふまえてデータキュレーションを(1)分野専門家,(2)図書館員,(3)情報技術専門家で分担することを提案した上で,人材育成について検討した。