情報の科学と技術
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資料廃棄論 : 立教大学図書館の事例と私立大学図書館協会の新規事業の意義 (<特集>ザ・廃棄)
牛崎 進
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1995 年 45 巻 2 号 p. 74-79

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抄録

多くの大学図書館が蔵書収納スペースの確保に追われ,保存書庫を建設したり書庫から溢れでた資料を保管会社に委託するという例が増えつつある。本稿では,立教大学図書館を事例として,廃棄待ち資料の発生を収集と利用の側面から整理し,図書館資料のパーマネントな保存よりも,その利用環境を重視せざるをえない大学図書館の事情が報告されている。増大化する蔵書数に上限を設定して軽量化を試み,蔵書の鮮度を維持するためにワーキング・コレクションという発想を紹介している。また,保存書庫における重複資料の発生とその処分の現状を紹介し,最後に廃棄資料の再活用を探る事業を展開しつつある私立大学図書館協会の動向をとりあげている。

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