ユーザー主導の企画により,利用し易さを最重視し,既設のシステムを活用すると共に報告書のワープロデータをそのまま取り込む事により構築および運用コストを極限まで圧縮し,機密保持にも配慮して, クラレ企業内技術情報データベース「KTIS」を構築した。まだ試験運用開始後l年弱の時期ではあるが,登録および利用に関する実績データから,同時期における他社の同種のデータベースと比較してその運用評価を試みた。活用データ回転率などの指標から高効率で順調な立ち上がりが確認された。本報ではKTISの概要を紹介し,立ち上がり時期における運用評価の方法および結果について報告する。