情報の科学と技術
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資源共有の新展開とILL/DDサービスの展望 (<特集>ILLの展望)
石井 啓豊
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1999 年 49 巻 8 号 p. 378-386

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抄録

電子文献の増加と図書館経営におけるアクセス・ポリシーの採用等によって, 資源共有活動は大きく変化した。近年の資源共有の諸活動は, 伝統的資料とともに電子文献も含めた幅広いものを意図している。ILL/DDサービス開発の多くのプロジェクトも進行中である。新しいILL/DDサービスは利用者による直接依頼と利用者への文献直送という特徴を持つ。図書館経営においてILL/DDサービスの重要性が増大しつつあること, ILLサービスの合理性, 及びILLネットワークの一貫性について論じた。この議論とILLサービスの機能分析に基づき, わが国の状況を取り上げてサービス開発の方向性について検討し, ILLサービスに関する全国的な戦略的計画の重要性を指摘した。

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