2003 年 53 巻 11 号 p. 540-545
新聞記事の情報検索は,人手で付与する統制語やフリータームの自動抽出,N-gram文字インデックスなど,検索システムの速度向上や運用コストを抑える手法が提案されてきた。また,検索の精度を上げるための工夫として,システムと利用者が対話的なやりとりを行う検索支援のしくみも提案されている。本論文は,新聞記事を対象とした検索サービスの現状を述べ,大量な情報と豊富な語彙のために生じる課題を克服するための検索支援機能について,今までどのような試みがなされてきたか,今後どのような活用がなされていくのかについて述べる。