2007 年 57 巻 4 号 p. 188-191
1980年代から始まった図書館をシステム化するという波は,大型汎用コンピュータによる一極集中処理の形態から,データベース機能,業務処理機能,検索機能(OPAC)等を機能分けしたクライアント・サーバーシステムに移り,現在ではインターネット上にOPACを公開し, Webを通じていつでもどこからでも図書館が持つ情報にアクセスできる状況に至っている。これらの流れの中でコンピュータ技術者として実際に図書館システムの日本語化に携わった側面から,グローバル・スタンダードの大切さ特に文字コードの標準化や,またWebが主流となった情報検索の世界で図書館が果かす役割などを昔の苦労を振り返りつつ述べる。