2010 年 60 巻 8 号 p. 319-325
研究開発の方向性を決めるために特許情報の有効活用が必要であると叫ばれて久しい。業界では特許情報の活用のために様々な解析ツールや解析手法(特許マップ解析)について種々の提案がされてきている。こういった環境の中,2006年に「PAT-LIST研究会」((株)レイテック社主催)が発足した。本研究会は今年で5年目を迎え,企業の知財部門や研究開発部門の担当者が研究会の活動を通して特許情報解析の検討を行ってきている。本稿では研究会の活動事例を通して,研究開発のターゲット設定のために有効な特許情報解析手法について考察する。