データベースの検索の主人公である情報専門家について,書誌情報データベースの時代を振りかえりながら,基本となる職務を情報検索のプロセスに沿って総括した。現在の情報専門家としての役割は,企業の要となる立ち位置であることを理解し,発揮すべき資質として3C能力について述べ,情報専門家が関係する部署には,エンドユーザ,データベース製作者,自社組織があるが,それぞれに対して果たすべき役割について説明した。最後に情報専門家の将来像について,一つは企業活動の牽引者たる生き方を,他方は企業から飛び出し独立した情報専門家としての生き方を提言した。その場合着目すべき対象は,企業内情報であると考えている。