情報の科学と技術
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事例報告
岐路に立つアメリカ大統領図書館
豊田 恭子
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 73 巻 3 号 p. 104-109

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抄録

1941年に開館したフランクリン・D・ルーズベルト大統領図書館以来続いてきたアメリカの大統領図書館制度が終わろうとしている。2025年に開館予定のオバマ大統領センター(OPC)では,国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration: NARA)が管理する大統領図書館を持たず,オバマ財団が独自に運営するミュージアムのみが置かれ,オバマ大統領のアーカイブについては,すべて電子化され,NARAのデータセンターから配信されることになっている。しかしそれは,現在NARAが抱えている問題を何ら解決することにはならず,アメリカの民主主義を支えてきた大統領図書館制度も壊すことになりかねない。

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