情報の科学と技術
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特集:学術コミュニケーションにおけるブロックチェーン技術
自己主権型・分散型モデルによる新たなデジタルアイデンティティと研究者識別子への応用可能性
宮入 暢子
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 74 巻 3 号 p. 92-98

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抄録

社会のデジタルトランスフォーメーションが進む現在,デジタルアイデンティティの必要性が国際的に重要な議論となっている。自己主権型や分散型といった新しいアプローチによるデジタルアイデンティティのフレームワークは,社会経済基盤だけでなく,学術コミュニケーションのエコシステムにも影響を与えようとしている。本稿では,新しいデジタルアイデンティティの基本概念について先行モデルとの比較とともに概観し,研究者識別子が新たなモデルを採用することにより得られるメリットについて検討する。

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