抄録
コロナ禍によって国際移動、対面交流が難しくなったことは留学生活に大きな影響を与えた。本稿は、日本の大学の授業を履修している留学生(国内に居住する留学生だけでなく、海外からオンラインで受講する留学生を含む)に焦点を当て、彼らがどのようにこの難しい時期を生きていたのか、どのように人とつながり、自分の居場所を見つけていったのかを、彼ら自身の言葉と彼らが作成したソーシャルネットワークの図を通じて明らかにした。そして、最後に困難な時期の経験を言語化して振り返ることの意味を検討した。本稿はコロナ禍の留学生の経験を分析した3つのプロジェクトの1つである。本稿、そしてアンケート調査結果(村田 2022a)、留学生の実施したフィールドワークの学び(村田 2022b)の3つの論考を通じて、留学生の経験と学びを多角的に明らかにした。