抄録
中越地震で土砂災害が多発した芋川流域やその周辺において, 地震発生前後の空中写真判読とDEMデータの地形解析から, 中越地震による地すべりの発生条件を検討した。その結果, 地震により発生した地すべりは, 地震発生前の既存地すべり地形内で移動したものが約73%を占めた。地形条件として, 地震発生前の地表の凸度, 下端勾配が大きくなると地震により地すべりが発生した割合が大きくなる傾向が認められた。地質条件として, 砂岩やシルト岩, 砂岩・泥岩互層の基岩分布域では地震時に相対的に規模の大きな地すべりが発生し, その発生割合が泥岩に比べて大きかった。