2019 年 56 巻 2 号 p. 69-76
質点系ダンパーモデル (LMDM) は, すべり面を有する地すべりの移動速度 (1次~2次クリープ段階) を予測するモデルで, 不連続面に沿った岩盤のすべり運動も含まれる。但し, 現行LMDMでは地すべり移動速度が増加し3次クリープに入る当たりから, 実変位量との乖離が生じてしまう。そこで, これを解決するために, 速度上昇の際のすべり粘土の摩擦係数φ低下, もしくは粘性抵抗係数Cd低下を考慮したモデルを作成した。この結果, 最終滑落段階までの地すべり変位を予測することができることが分かった。ここでは, この手法について解説すると共にその物理的意味について考察する。さらに補助的に用いたタンクモデルについても報告するものである。