日本地すべり学会誌
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研究ノート
高密度電気探査を用いた津軽十二湖成因の検証 : 青池付近を例として
鄒 青穎山邉 康晴檜垣 大助笹川 考義桐生 朋沼田 修平古川 日咲子小田桐 (白石) 睦弥
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2021 年 58 巻 3 号 p. 109-117

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抄録

 世界自然遺産白神山地の西端に位置する津軽国定公園「十二湖」には, 十二湖と呼ばれる湖沼地域があり, 実際には名所「青池」を含む大小33個の湖沼から成る湖沼群をもつ。津軽十二湖の成因には, 約300年前の歴史地震によってできた地すべりが関与したとされるが, 地すべり地の地下構造など資料がなく不明な点が多い。そこで, 本研究では, 青池付近を対象に2次元高密度電気探査結果からその地下構造の解析を行い, 地すべりによる堰止湖発生の可能性や既往の地質調査結果との整合性について報告するものである。また, 合わせて地域に残る史料に基づき湖沼群の形成年代を検討した。

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© 2021 公益社団法人 日本地すべり学会
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