日本地すべり学会誌
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総説
斜面対策に関する日本の解析・設計技術の課題と応用研究の方向性
榎田 充哉
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2025 年 62 巻 2 号 p. 45-55

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抄録

 斜面対策に関する日本の解析・設計技術の課題をさまざまな面から取り上げた。最初に, 実務における解析・設計技術に含まれる力学的な問題点について説明し, 斜面防災分野の解析・設計技術に関する査読の課題として2000年頃までに学会誌に掲載された論文と最近の変化について説明した。更に, 最近でも多く確認されている学術誌等での数式の間違いを類型化して説明した。これに関連して学術分野での物理法則遵守の重要性について記述した。解析・設計技術に関する応用研究については主に性能設計分野に着目した。斜面防災分野での性能設計の研究の課題について港湾分野や地盤工学分野との対比として説明し, 斜面対策工の設計技術に関する欧米との乖離については欧米の著名な設計ソフトの性能設計機能と日本との違いについて説明した。次に, 斜面対策に関する海外の応用研究の事例を紹介し, 日本地すべり学会における応用研究の方向性について考察した。

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