抄録
地すべり地の地下構造を明らかにする目的の調査で, 最も一般的なものはボーリング調査と弾性波探査 (P波屈折法) であり, 両調査結果は合せ検討される。一方は地質的, 他方は弾性論的見地に立っての地下構造であるから, 本来一致しなければならない筋合いのものではないが, 一致が期待される要素もある。
われわれは, 徳島県の8ヵ所の地すべり地で実施した弾性波探査の結果を基にし, その後実施されたボーリング調査の結果と基盤面の深さに着目し対比検討した。その結果, はぎとり法による地下構造において, 3.0km/sを越える速度層と硬質基盤岩とがその深度においてかなりよい一致をみることが判明した。