日本下肢救済・足病学会誌
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治療上の工夫
足病にかかわるチームビルディングの方法 ~改革への8ステップの活用~
岩﨑 祐子小林 直美笠井 健一乗替 寿浩安田 考志神谷 匡昭岡田 博史小山田 裕一
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2018 年 10 巻 3 号 p. 173-178

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抄録

当院では足病ラウンドチームが主体となり,入院患者に対する足病スクリーニングを看護師が行える体制を構築,灌流指標を用い2015年9月から2016年9月の間に1095名に対し足病スクリーニングを行った.このチームと体制を構築するにあたり,チームSTEPPSで用いられるJ.P.コッターの改革への8ステップを活用した.チームが院内で認知されコミットメントをあげていくために重要なのは「ステップ1:危機意識を高め共有する,2:改革推進チームをつくる」である.そこで医師を含めた多職種チームを形成し,小さな成功体験の積み重ね,院内外へのデータの提示など,変革の手を緩めない信念で活動を進めている.当院での灌流指標を用いた足病スクリーニングを核として,足病にかかわる診療体制の整備,集学的医療体制が構築されつつある.今回チームビルディングにおける経緯と具体的方法を報告する.

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© 2018 日本下肢救済・足病学会
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