2013 年 21 巻 1 号 p. 3-9
管理会計研究の目的は,管理会計実務の発展経過,存在理由を説明するとともに,実務に有用な革新的な管理会計手法を開発することである.そのため多様な実務家のニーズに適応するかたちで,管理会計研究には様々な方法論が存在する.そして,それぞれの方法論にはそれぞれの役割がある.従って,管理会計研究における方法論のコラボレーションを促進することによって,実り多い管理会計研究が発展する.今後は,人間感情の要素を取り入れた行動経済学ベースの管理会計研究が有用である.