抄録
介護予防の重点化をめざした新予防給付制度の創設に伴って,平成18年度より「地域包括支援センター」が設立・活動を開始して以来今日まで,数多くの課題・問題点が未解決のまま取り残されているのが現状である。そこで,地域包括支援センターの活動実態,連携推進実態並びに今後の検討課題・改善方策を把握・分析することを主目的として,愛知県下の全地域包括支援センターを対象として平成19年度および平成20年度の 2年間にわたりアンケート調査並びにヒアリング調査等を実施した。特に,本論文においては,これからの地域包括支援センターの役割とシステム化課題について,システムマネジメント論の立場から考察並びに提言を行う。