抄録
2008年の世界同時不況以降,CSR活動を見直す企業も多い。特に企業の本業と関連が低い地域貢献活動は,存続が危ぶまれている。本稿では,先行研究に基づいて定義した二つの分析フレームワークを用いて,地方企業における地域貢献活動の特徴と発展可能性について,三つの視点から分析を試みた結果を論じる。この分析は,全国規模で活動しているベンチマーク(BM)企業13社と,今回新たに抽出した地方企業44社で実施された地域貢献活動を比較して行った。 結果,地方企業における地域貢献活動は,BM企業よりも,本業と関連づけて積極的に行われており,今後,活動頻度の増加,あるいは,業種を越えての展開など,発展する可能性を確認できた。