抄録
本共同プロジェクト研究の最終的な目的は,インターナル・マーケティング(IM)に関する実証的研究を通して,IMに関する理論を構築するとともに,その理論に立脚したIMの診断方法を確立することである。これまで,IMに関する実証的研究は少ないばかりでなく,そのほとんどがサービス産業の領域で行われたものであった。そこで,本共同プロジェクト研究は,サービス産業における接客担当者ではなく,製造業における研究開発担当者を対象とするIMについて検討を加え,その有効性を経験的に確認した。これによりサービス産業に限定しないIMの理論構築と診断のための基礎が提供されたことになる。