新型コロナウイルスの影響で遠隔授業が中心となり,大学生活は大きな影響を受けた。本研究では,その状況下で感じる孤独感が大学生活に悪影響を及ぼしていると考え,孤独感と大学生活に関する仮説モデルを作成したのち,大学生に調査を行った。仮説モデルの分析を共分散構造分析で行った結果,孤独感が間接的に大学生活満足度に影響を与えていることが明らかになった。次に,学年ごとに分けて分析を行った結果,1年生のみ孤独感が大学生活満足度に悪影響を及ぼしていることが確認された。また,大学内の友人関係満足度が大学外の友人関係満足度よりも小さいグループは,孤独感が大学生活満足度に悪影響を及ぼしていることが確認された。