日本経営診断学会論集
Online ISSN : 1882-4544
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中部国際空港(セントレア)を経由するリニア中央新幹線のインバウンド需要に関する一考察
小島 貢利
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2022 年 22 巻 p. 69-75

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抄録

リニア中央新幹線の整備によって,三大都市圏は相互に約1時間で結ばれ,日本の人口の約6割が含まれる,世界にも類例のないスーパー・メガリージョンが形成されることとなる。未確定の名古屋以西の中間駅に関しては,三重県の亀山市周辺に新駅設置が噂されているが,沿線の利便性や観光需要を考慮しても,最も適切であるのか疑問が残る。本研究では,リニア中央新幹線の新駅を,中部国際空港(セントレア)と三重県の鈴鹿市周辺に建設することを提案する。超高速鉄道と国際空港が直接的に結ばれることによる,移動時間の短縮を具体的に評価し,各中間駅におけるインバウンドの消費額への影響を推測する。

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