抄録
消費者(投資家・預金者)は,金融ビッグバンに伴う金融商品・サービスの多様化に対し,不安と戸惑いを根強く抱いているように見受けられる。リスクを強く知覚する人ほど情報探索行動を行い,知覚リスクが消費者の情報探索度の重要な規定因であるといえる。リスクを強く認識している消費者ほど多くの情報探索行動をとることが確認されたが,購入前の知覚リスクは必ずしも,情報探索によって削減されていない。消費者が抱く多様なリスクをすべて削減するような(情報)探索源が存在していないことが,情報探索行動を一層複雑かつ多岐にさせている。