2010 年 9 巻 p. 128-134
本稿では,コミュニケーションによる相互理解に着眼し,連携成立の可能性を高めるためのコミュニケーションマネジメントを効果的にする診断方法を提案する。連携成立に必要な相互理解および相互理解の成否を判断する方法が明らかになれば,連携成立に必要な主体間の相互理解を促進させるためのコミュニケーションマネジメントの効果的な実施が可能となる。コンサルティング企業を対象とした事例研究から,連携成立のために必要な相互理解が抽出され,相互理解により生じる主体の行為および以前の連携を確認することにより相互理解の成否を判断することで,診断が可能であるという提案を導き出した。