抄録
今日, 地方都市でも中心市街地から大型店が撤退し, 街づくりに大きな支障を生んでいる。この論文では, 岩手県内6都市と秋田県秋田市の事例をとりあげ, 各都市の状況と撤退した大型店の特徴を明らかにし, 各事例の共通点, 相違点及び大型店撤退への対応策を示した。全国べースでみると, 大型店撤退に対する行政の対応は消極的であり, 民間活動については, 経済原則に任せるという姿勢である。この論文では, 地方小都市において, どのような場合に行政が介入しているか, さらにどのように介入すべきかを論述した。