抄録
小売業の存続・発展を図るため, 商業学においてはかねてより小売卜ータル戦略モデルとしての「小売ミックス論」が展開され, かつ適用されてきた。しかし, これらのほとんどはミクロ・マーケティング論におけるマネジリアル・マネジメント学派の論理をそのまま受け継いだもので, 時代とともにその影響を受けつつあるものの, 地球環境など社会性の問題について配慮したものとは言い難い。
本稿は, いわゆる環境マーケティング研究の潮流とともに, 過去の「小売ミックス論」研究の本質について再吟味し, そのよで小売経営において使用される諸資源の浪費を減らし, かつ排出・廃棄を減らす, いわゆるエコ・マーケティング・パラダイムを小売業に導入した, 新しい小発トータル戦略モデルの枠組みとその診断のあり方について提起したものである。