本稿では.企業社会責任 (CSB) の含意に基づき, 環境問題に焦点を当てたマーケティングの展開を考察する。今日のCSRには, ステイクホルダーマネジメントという要素が加味され, 主要なステイクホルダーとして, 消費者, 競合他社, 取引・提携業者が挙げられる。循環型社会の構築・運営を念頭に置くと, 企業存続, 顧客満足, 競争優位, 企業間協調という, 企業ーステイクホルダー関係に対応した諸概念は, 環境負荷低減という社会的目標と不可分になる。理代企叢のマーケティングは, 環境問題への対応をめぐって絶えず変容する競爭と協調の枠組みのなかで展開されていく。
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