抄録
介護保険制度の特徴の一つとして, 要介護者の介護状態に応じた保険給付が挙げられる。そこで, 本研究では, 要介護者の弁護状態を要支援・要介護1-5・自立の7段階に判定する「要介護認定システム」を研究対象としている。現状の要介護認定は, 訪問調査員による認定調査コンピュータによる一次判定, 一次判定結果や主治医の意見書等をもとに介護認定審査会によって判断される最終判定 (二次判定) とするシステムで行われている。本研究では, 要介護認定に関する実態調査結果をもとにより効率的な要介護認定システムとして, 主治医が推定要介護度の判定を行う方法を提案するとともにその評価を行う。