2005 年 5 巻 p. 3-22
経営診断学を未来展望するために経営診断の対象領域軸, 経営診断理論の源泉軸, 経営診断の技法軸の3本の柱を設け, それぞれの軸ごとの発展や拡大傾向を問題にしながら, 経営診断理論の必要性や経営診断に関与するであろう学問領域からの内容借用と技術借用の必要性を指摘しと。経営診断学は, 残念ながら, 経営診断の技法が先行し, 科学的・理論的バックーボーンが疎かにされてきた嫌いがある。最近の最高経営者層の多くは, 経営に対する問題解決方法の理論的説明を求める気風が芽生えてきた。われわれはそれに応えなければならない。