抄録
介護保険制度の開始以降も介護サービス利用者数は増加の一途を辿っており, 介護サービス提供の在り方について抜本的見直しが求められている。
そこで本研究では, 全く新しい介護サービス提供方式として「トヨタ生産方式」を介護分野へ技術移転した「トヨタ介護方式 (仮称)」の開発を試みた。「トヨタ生産方式」は「必要な良品を, 必要な時, 必要なだけ」生産することを目標とした生産方式であり, 良質の介護サービスを「必要な要介護者に, 必要な時, 必要なだけ」提供する必要がある介護分野においてもその技術・方法・方針は適応可能である。