日本経営診断学会論集
Online ISSN : 1882-4544
Print ISSN : 1883-4930
食品企業における社会的責任の動向
責任内容の重層化とその意味
榁田 智子
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 5 巻 p. 372-384

詳細
抄録
食品企業の紙会的責任については製造段階におけるそれが重視されてきとが, 今日では製品の流通過程にまで責任領域が拡大している。食品企業における社会的責任は製品の絶対的な安全基準によってではなく, ステークボルダーが抱く企業活動に対するイメージとその実態とのギャップの認識を契機に生まれる, 相対的な期待によって形成される。本稿では社会的構築物としての責任概念を用いて (1) 食品企業における潜在的責任の表面化および (2) 食品企業の社会的實任における客体の主体化によって, 社会的責任内容の重層化が進行していることを論じる。
著者関連情報
© 日本経営診断学会
前の記事 次の記事
feedback
Top