抄録
1972年に群馬大学医学部を卒業し, 臨床研修を経て, 基礎医学, 特に解剖学の世界に飛び込んで研究を始めた. 1977年にAlexander von Humboldt奨学生となり西ドイツのハノーバー医科大学の解剖学教室に留学した. ハノーバー医科大学で, サーカディアンリズムからみた肝細胞について, 様々な切り口から検討した. その結果, 細胞の多様な機能発現について学んだ. 帰国後, 様々な大学で研究を続けながら1991年に岩手医科大学の教授, 1995年に大阪大学医学部の教授となり私の研究テーマであるリソソーム/オートファジーとタンパク質分解, またオートファジー/リソソーム性細胞死について研究を進めた. リソソームカテプシンDを欠損するマウスの解析から, その表現型が神経性セロイドリポフスチン蓄積症のモデルマウスになりうることを明らかにした. また, オートファジー性神経細胞死の存在をほ乳類で初めて明らかにすることができた. これらの研究は, 私とともに歩んでくれた同僚と共同研究を進めてくれた方々のご支援の結果と考えている.