1998 年 15 巻 3 号 p. 153-156
本研究はウシ核移植卵の発生に及ぼす電気刺激の影響について検討した.レシピエント卵子に30分間隔で電気刺激を3回与えることにより,卵子の活性化および前核形成率が改善された.反復する電気刺激によりレシピエント卵を活性化した核移植卵では,20%以上が胚盤胞へ発生した.さらに,細胞融合の前にレシピエント卵またはドナー核に対し再度電気刺激を与えることにより発生率が改善され,38%が胚盤胞へ発生した.これらのことから,反復した電気刺激は核移植卵の発生能を改善するのに有効であることが示された.
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