Journal of Mammalian Ova Research
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ICSIの際の卵細胞膜穿破様式と卵の質および受精,初期発生との関連
柳田 薫片寄 治男鈴木 和夫近内 勝之菅沼 亮太佐藤 章
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2001 年 18 巻 3 号 p. 93-98

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抄録

卵細胞質内精子注入法(ICSI)の際の卵細胞膜穿破様式と卵の生存率,受精,分割率,ICSI前の卵の形態学的評価との関連性を検討した.ニードル先端の鋭利性による影響を除外するために,先端が平坦なニードルを使用できるピエゾマイクロマニピュレーターを用いてICSIを行った.ニードルによって卵細胞膜が穿破される様式を細胞膜の伸展性から4タイプに分類した.ICSIを行う成熟卵の約8%は卵細胞膜の伸展性が不良(type A)で,それらの50%はcytolysisを起こした.しかし,生存卵に対しての受精率,受精卵に対しての分割胚率に有意差がなかった.卵内に空胞が認められる不良卵と穿破様式との間にも関連性が認められなかった.

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© 2001 日本卵子学会
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