Journal of Mammalian Ova Research
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総説
エビデンスに基づいた胚凍結保存
桑山 正成
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2005 年 22 巻 4 号 p. 193-197

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抄録
1972年マウス胚ではじめて成功した哺乳動物胚の凍結保存技術は,ヒト体外受精プログラムにおける余剰胚を有効に利用する目的で,80年代前半にまず緩慢凍結法,そして90年代にはガラス化保存法として臨床への応用が開始された.さらに近年,ヒト胚のガラス化保存法は,その手法が冷却-加温速度の改善された超急速ガラス化保存法として確立され,保存-融解後のきわめて高い胚生存性から,今日の体外受精プログラムにおける有効な基幹技術として,ヒト胚凍結保存の主流になりつつある.
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© 2005 日本卵子学会
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