Journal of Mammalian Ova Research
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原著
経時的胚評価法GES(Graduated Embryo Score)を用いた胚評価に関する検討
胚盤胞移植における検討
相澤 嘉乃千木野 みわ佐藤 綾岡本 真知村瀬 真理子榊原 秀也石川 雅彦吉田 浩平原 史樹
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2011 年 28 巻 2 号 p. 83-88

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抄録
経時的胚評価法:Graduated Embryo Score(GES)は,前核期の核小体の配列,媒精から25–27時間後の早期分割の有無およびフラグメンテーションの量,Day2またはDay3における細胞数と割球の均一性およびフラグメンテーションの量を経時的に評価する方法であり,8細胞までの良好胚の選択に有用である可能性が報告されているが,胚盤胞移植における有用性についての検討はない.そこで,従来法のGardner分類で胚盤胞を評価すると同時に,GESを用いて胚評価を行いGESが胚盤胞移植の臨床成績におよぼす影響を後方視的に解析した.本検討においては発育ステージのみに着目し,媒精後118–120時間後のGardner分類4以上を良好胚盤胞,3以下を不良胚盤胞として検討を行い,内細胞塊,栄養外胚葉の評価は検討に含めなかった.Gardner分類4以上の良好胚盤胞移植群のうちGES高得点群の妊娠率47.4%(9/19)は,GES低得点群16.7%(3/18)と比較し有意に高い結果となった(P<0.05).GESは,胚盤胞移植における胚評価法としても有用であり,今後良好単一胚盤胞移植にも寄与することができると考えられた.
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© 2011 日本卵子学会
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