2011 年 28 巻 4 号 p. 198-202
精索静脈瘤は男性不妊症の原因で最も頻度の高い精子形成障害のうち30%を占め,手術治療が標準治療として行われてきた.コントロールスタディやメタアナリシスでは精索静脈瘤手術後の精液所見や妊娠率の改善は必ずしも明らかにされていないので,適応は個々の症例ごとに検討すべきである.手術治療は補助生殖技術より経済的に優れており,特に大きな精索静脈瘤のある若年不妊症男性には自然妊娠のために有用であると考えられる.合併症と再発が少ない顕微鏡下低位精索静脈結紮術が推奨される.
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