徒手理学療法
Online ISSN : 2434-4087
Print ISSN : 1346-9223
症例研究
難治性の有痛性外脛骨患者に対するFascial Manipulationの効果
半田 瞳中村 雄一半田 学竹島 憲一郎
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2021 年 21 巻 2 号 p. 45-49

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抄録

〔目的〕難治性の有痛性外脛骨に対し,Fascial Manipulation(以下FM)を実施したため改善効果を報告する。〔対象〕本症例はVeich分類Ⅱ型の有痛性外脛骨と診断され手術療法が検討された1症例とした。〔方法〕疼痛評価,足関節・後足部判定基準および歩行能力の評価を実施した。さらに,足部の形態測定としてアーチ高率および開張率を計測した。理学療法としてFMを実施した。〔結果〕足部の形態の変化はみられなかったものの,疼痛の軽減に伴い歩行能力が向上した。〔結論〕有痛性外脛骨に対する徒手療法としてFMは有用である可能性が示唆された。

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© 2021 日本徒手理学療法学会
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