抄録
1994年以来、沖縄県の西表島にて、マングローブ生態系セミナーを開催している。ここでは、日本で見ることのできるマングローブの全てが存在しているため、多くの日本人にとって普段見ることのできないマングローブを身近に観察できる最適の場所である。 このセミナーは、SDGF(地球緑化行動研究会)メンバーが参加しているタイ国南部でのマングローブのボランティア植林参加者をはじめとして、一般の方々にマングローブとその生育環境の知識を得てもらうことを主目的としている。しかし、このセミナーでは、マングローブを軸として、沖縄の離島の生活・文化・歴史を地元の人々と触れ合いながら、体験することが重要である。このセミナーは、エコツーリズムの一つの姿として、捉えることができる。