MACRO REVIEW
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仰角45度高反射面で蛇腹上に覆われた壁面・屋根がヒートアイランドを緩和する
角田 晋也
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2007 年 20 巻 1-2 号 p. 17-20

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抄録
東京程度の緯度で、夏季の晴天日に、鉛直な壁面が一日に受ける太陽エネルギーは東西面のほうが南面よりも大きい。水平面と45度の角度をなし、互いに直交する高反射面は直射日光を必ず上方へ反射するので、壁面をこのような蛇腹状の反射体で覆うことにより直射日光が地面を暖めないようにすることができる。このような蛇腹状反射体は下方からの光を下方に反射してしまうので、合わせ鏡にならないように都市計画レベルでの設計が必要である。都市のビルの壁面は大部分が規則的に4方向でそろっているので、合わせ鏡を避けるため、南~西に面した1面のみにこのような蛇腹状反射体を設置することを推奨する。また、屋上からの反射が隣のより高いビルの蛇腹状反射体に下方から入射することのないよう屋上も同様の蛇腹状反射体で覆うか、または、平面と45度の角度をなす高反射性の屋根にすることを推奨する。
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© 日本マクロエンジニアリング学会
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