気象集誌. 第2輯
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ゲルジェン•コンデンサーを用いたイオン測定における端攪乱
鈴木 国弘
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1978 年 56 巻 6 号 p. 595-601

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抄録

ゲルジェン•コンデンサー内部の電場における端効果を考察する。電極の端部分の近傍において,電場のポテンシャル方程式を差分方程式とし,緩和法を用いてポテンシャルを求めた。さらに,この電場内での大気イオンの運動方程式を解き,任意の初期条件を持ったイオンがゲルジェン•コンデンサーの入口でいかに外部にはじき出されるかを調べた。この端効果に対する補正を現実の装置のいろいろな測定にあたって評価した。これは電気伝導率計やモビリティ•スペクトル計に対しては小さく,小イオンの総数密度計に対してはきわめて大きいことがわかる。

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© 社団法人 日本気象学会
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