気象集誌. 第2輯
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近赤外域における雲の分光反射率:実測値と計算値の比較
S. TwomeyT. Cocks
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1982 年 60 巻 1 号 p. 583-592

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抄録
近赤外領域では,水と氷は弱い吸収を示し,雲の波長別反射率は雲粒の平均粒径に依存する。したがって,もし雲の光学的厚さがわかれば,雲の反射率測定は雲の微物理的情報をもたらし,雲の微物理構造の遠隔測定法となりうると考えられる。この論文では,分光反射率と同時に,粒径と雲水量の直接測定がなされた雲に対し,反射スペクトルの実測値と計算値の比較を行なった。その結果は,未だ解決出来ない不一致を示し,遠隔測定を試みるに至つていない。
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© 社団法人 日本気象学会
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