音楽教育メディア研究
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音楽を形づくっている要素と自己のイメージとを関連付ける学習
小学校学習指導要領 共通事項 聴き取ったことと感じ取ったこととの関わりについて考えることの実践を通して
飯泉 正人
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 6 巻 p. 45-55

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抄録

第9次小学校学習指導要領では、音楽科の目標が「音楽的な見方・考え方」という言葉を使って示された。小学校学習指導要領解説音楽編は、「音楽的な見方・考え方とは『音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や文化などと関連付けること』であると考えられる。」と述べている。 小学生の音楽の指導を行う上でこれらの事項は特に重要である。その楽曲がより興味深い、親しみの持てるものとなるからである。筆者は勤務する小学校にて、平成29年度から3年間第4学年の音楽の授業を担当することができた。教科書「小学生の音楽4」(教育芸術社)には、サンサーンス作曲の「白鳥」が教材曲として掲載されている。白鳥が優雅に水面を泳ぐ様子を実に巧みに音で表現した名曲である。いかにして、小学4年生にこの名曲を「形づくっている要素」を捉えさせ、この曲のよさや美しさを味わわせるか。どのような授業展開をし、どのような発問をすれば、児童らは、この曲の持つ「音楽を形づくっている要素」を聴き取り、捉え、自分の言葉として話したり記述したりすることができるのかということである。

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