音楽教育メディア研究
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幼児の自発的な歌についての一考察
延長保育での遊び・生活に着目して
山口 惠美子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 6 巻 p. 35-43

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抄録

幼児における「豊かな表現」は、自らの素朴な表現の体験が重要であり、音楽以前の子どもの表現を大切にすることが重視されている。幼児の「豊かな感性や表現力」は、生活や遊びの中で自ら発する自由な音声や言葉での表現が受け入れられ、自己表現への意欲を高めることができる。こうした場における子どもの表出活動に着目して、保育園における子どもの行動観察により子ども独自の発声を捉える事は、幼児の表現活動の研究において重要である。 自発的な歌が発現するまでの様子の事例観察を実施し、表現活動を分析し、発現の状況や人との関わりを捉えることにより自発的な歌発現の持つ重要性を明らかにすることを目的とする。 本研究では、子どもの生活や遊びの場として保育園の延長保育時間帯において、本研究者および担当保育士が保育園児とかかわる中で、園児たちが遊んでいるときの声をICレコーダーに録音し、自発的な歌など音楽的に表出した部分についてコンピュータに取り込み、分析した結果、自発的な歌は、幼児にとってその時々や場面に応じて心地良く表現できる方法がとられており、その時々のイメージに沿ったものであった。用いられる言葉は、幼児の言葉自体への興味、心情体験の表現であった。延長保育という場で観察したことにより、2時間程の時間の中での動から静への展開があり、その中で園児たちが自身の内面を表出しやすくなる時間帯、場面が認められた。  現場の行動観察の記録から、幼児の自発的な歌が人間形成の伸長に有用であることが立証された。

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© 2020 日本音楽教育メディア学会
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