抄録
目的:令和3 年度介護報酬改定の6 か月後の介護老人福祉施設(特養)及び介護老人保健施設(老健)におけ
る給食の直営と委託の違いによる管理栄養士の業務時間の実態について検討することを目的とした。
方法:岡本らの先行研究において作成されたデータベースを当該研究に供した。
結果:特養の直営7 施設の12 人、委託27 施設32 人、及び老健の直営3 施設5 人、委託14 施設22 人の管理
栄養士の業務時間調査から、特養においては、給食の直営では「給食に関する業務」、委託では「栄養ケア・
マネジメントに関する業務」が上位を占めていた。老健においては、給食の直営、委託のいずれにおいても「栄
養ケア・マネジメントに関する業務」が上位を占めたが、その業務時間は委託が直営に比べて有意に長かった。
結論:常勤管理栄養士の増員及び業務の効率化について引き続き検討されることが必要であった。