日本透析医学会雑誌
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症例報告
血液透析導入後17年目に下肢急性動脈閉塞症で発症したヘパリン起因性血小板減少症 (HIT) Ⅱ型の1例
木村 庄吾曽我 由夏大須賀 健立岩 優山中 一輝半田 直久坪内 俊之玉木 英俊神谷 文彦鈴木 幸二佐野 圭司香田 雅彦岩田 啓之安田 憲生鷹津 久登
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2015 年 48 巻 2 号 p. 137-142

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抄録
症例は71歳女性. 慢性糸球体腎炎による末期腎不全のため, 1996年に血液透析を導入しヘパリンを使用して透析を継続していた. 2013年5月透析日に左足趾壊死を認め, 血小板数4.9万/μL (前月18.9万/μL) , CK 1,074 U/L, 造影CTで膝窩動脈まで血流に問題なく後脛骨および足背動脈はdopplerで確認可能であり, 趾端レベルでの閉塞と判断した. HIT抗体は強陽性であり下肢急性動脈閉塞症を合併したHIT-Ⅱ型と診断した. 入院後ヘパリンの中止とアルガトロバンの持続投与を開始し, 第4病日に下肢切断術を施行した. 以後血小板数は改善傾向を示すも経過中HIT抗体は陽性であり, アルガトロバンを使用しながら血液透析を行い第70病日に退院した. HIT-Ⅱ型は血液透析導入期に発症頻度が3~4%とされるが, 本例のような維持期の発症はまれとされ, 文献的考察を含め報告する.
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© 2015 一般社団法人 日本透析医学会
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