Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
Print ISSN : 1882-4072
ISSN-L : 1882-4072
症例報告
経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術後に生じた仮性動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術の1例
岩本 和久鈴木 祥生倉田 彰小林 郁夫鷺内 隆雄福島 浩宇津木 聡岡 秀宏藤井 清孝
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2008 年 2 巻 1 号 p. 45-49

詳細
抄録
【目的】下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術(transsphenoidal surgery: TSS)後に稀に認められる内頸動脈の仮性動脈瘤に対し,ステントを併用したコイル塞栓術を施行し良好な結果を得たので報告する.【症例】68歳男性.再発性の下垂体腺腫による両耳側半盲を認めた.脳血管造影検査では右海綿静脈洞部内頸動脈に12年前のTSSが原因と考えられる仮性動脈瘤を認めた.再度のTSSに先立ちステントを併用したコイル塞栓術を施行し,動脈瘤を完全に閉塞した.その後TSSを施行した.【結論】内頸動脈閉塞の耐性が無い仮性動脈瘤に対して,ステントを併用したコイル塞栓術は考慮される治療法の一つと考えられる.
著者関連情報
© 2008 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International] license.
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
前の記事 次の記事
feedback
Top