Journal of Neuroendovascular Therapy
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症例報告
紡錘状腕頭動脈瘤に対してparallel stentingとコイル塞栓を併用した1例
松本 省二中原 一郎東 登志夫岩室 康司渡邉 芳彦高橋 研二菊地 哲広安藤 充重武澤 正浩
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2008 年 2 巻 1 号 p. 56-61

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抄録

【目的】全身性合併症により直達手術困難な紡錘状腕頭動脈瘤に対してparallel stentingとコイル塞栓を併用した血管内治療を行ったので文献的考察を交えて報告する.【方法】腕頭動脈瘤の遠位側が総頸動脈と鎖骨下動脈の分岐部にかかっており, いずれの血管の血流をも妨げないように,大腿動脈経由および肘窩動脈経由で各々の動脈と腕頭動脈にわたって平行にステント留置を行った後に,ステントメッシュを通して膨隆部のコイル塞栓を併用する方針とした.【結果】総頸動脈,鎖骨下動脈の確保と瘤の良好な塞栓が虚血性合併症なしに行え、6ヵ月後の血管撮影でも良好な閉塞が維持されていた.【結論】本報告は我々が渉猟し得た限り,腕頭動脈瘤に対するparallel stentingとコイル塞栓の併用治療例の第一例目である.今回の治療方法は,腕頭動脈の紡錘状動脈瘤の治療手段のオプションとして検討すべき有用な方法である.

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© 2008 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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