保健医療科学
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ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)実現に向けた医療保障制度の構築を担う人材の育成について
綿引 信義 松繁 卓哉
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2020 年 69 巻 1 号 p. 33-40

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抄録

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)は持続可能な開発目標 3 の中心的な推進要因である.しかしながら,すべての国民が大きな経済的負担なく必要な保健医療サービスへアクセスできる体制が整備されなければ,UHCの達成は困難である.

現在,経験を共有しながらUHC達成へ向けて共通する課題に取り組んでいる国々の間でアイディアや最善の方法を交換するための相互学習する場が少ないと言える.それと同時に,世界的に関心が高まっているUHC達成への経緯とその維持について日本の実践を多面的に学ぶことが重要であると考えられる.

そこで,本稿では,国際協力機構(JICA)が企画運営する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成への医療保障制度強化」研修を通して,国立保健医療科学院がこのUHC研修へ支援する取り組みについて述べる.そして,2016年以降 2 週間の期間で実施される研修から学んだ教訓を提示し,UHC達成に向けて何が誰に対してどのような文脈において機能するのかを検討する.

研修を通して,研修員が各国の将来に描くUHCのあり方を様々な方面から議論し,各国で実施可能な提案を行った.そして,研修員が,自国におけるUHCの達成に向けた医療保障制度構築に貢献できることを期待したい.

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© 2020 国立保健医療科学院
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